検診

退院後の検診に榮美子さんは総合病院に行く。朝体調が悪く、10分の病院まで歩けないというのでタクシーを呼んでほしいと。こんな短い距離をタクシーにお願いするのはどうも気が引ける。と思案してていたら、ツレが風邪で昨晩ほとんどせき込んで眠れなかったので、会社を休むという。さすがに具合が悪くて休んでいる人に、車を出してくれとは言えないので、駅まで行ってタクシーに乗って母を拾って病院に行くと相談。すると、こんな近くをタクシーで移動は可哀そうだから車で送ってやるという。感謝感謝。
採血して診察。血液検査の結果は全く問題なく健康だそうだ。先生からの第一声は「ビーフシチュー食べた?」という質問でした。全く術後も問題なく何を食べても何をしても大丈夫とお墨付きをもらう。本人は、疲れやすくてだめだと話している。娘が振り回して歩かせるから疲れてしょうがないと。
違うだろーーーーー!こっちが振り回されて、何もできないでいるんだろうが。と言いたいが、「グッとこらえて」笑顔で対応。帰りは歩こうと話すと、タクシーに手を挙げて車で帰ると、止めてしまった。家に帰ると、ツレが迎えに行くつもりで待っていてくれて、ありがたいがタクシーで帰ってしまった。

胆のう摘出手術

昨日の夜から水、食べ物を絶食に
9時に手術の時間が午後1時30分になったので、一時15分ごろに病院に来て、無待機するようにと説明があったので、来てみると遅れているというので待ち。先生はお昼ご飯が食べることができるのかと心配になる。2時30分ごろにお声がかかる。二階の手術室まで見送り、四階の談話室で待ち。先生が来てくれて、四時過ぎに手術室の前の待合室に来るようにと。二センチの胆石というのがどんなものなのが見てみたいので、終わったら見せてくださいとお願いする。
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今日は、看護室の隣のベッドになるので部屋が変わり、次の病室はどこになるのかわからないと。折角窓の横の見晴らしのいい明るいベットだったのに、またこのベットに戻れるように祈りつつ後にする。
かなり大きくてタールみたいになっているんだ。と興味シンシン。

再入院

10時に再入院の手続きをして今度は4階の6人部屋。今度のお部屋は、窓際のベットだったので明るくて気持ちがいい。今日は雲一つない吸い込まれそうな青空が広がっていた。
看護師さんから、入院と施術に当たっての説明を聞いてサインする。お風呂に入れともらってさっぱり。髪も洗って、おへそのところを切るので、おへその中もオイルをつけて綿棒できれいに洗ってくれたそうだ。生まれて初めておへその掃除をしたと。手と足の爪もきれいにきってもらいさっぱり、すっきりだ。
手術のときに、血栓ができるといけないので、ストッキングをはくように言われ、左上腕骨折のときに使ったのが家にあったと思い一度家に帰る。
夜夕食後、散歩かたがたお見舞いに行くが、ベットにいない。前の人が、トイレみたいですよ。と教えてくれた。なんだか元気そうだったので安心した。またあ・し・た・ね。と言って帰る。

急転直下 明日退院

昼前に栄美子さんから電話があり、主治医から説明と相談があるので病院に来てほしいと。
1時に先生が病室に来てくれて、胆のうに石がたまっていますが、どうしますか。
栄美子さんは、食事も毎回完食しているし、体力も普通の93歳に比べるとかなり元気なほうなので腹腔鏡で胆のうを切除する手術をしたほうがいいと、いう話。家族の方はどうですかと
私は、手術しないでいいのならしないでほしい。
今後、また胆管に石が詰まるようであれば、手術してほしい。
今ならまだ体力があるので、いずれしなければならないのなら、早めにしてほしいと
今後、石が胆管に作るようなことがあるのかと。
質問すると
寝たきりの場合は、石があっても動かないから問題ないが、歩き回ったり結構活動的なのでまてた石が胆管に移動する可能性がある。がどのぐらいの確率で発症するのかはわからないと。
手術ができるのは11月21日、1週間以上間が空くので、一度退院して家に帰ったらどうなのかと、とそして18日に手術の説明をするので、20日に再入院、21日に手術をしましょうと提案。
なので、いきなり再入院の手続きをして明日退院の手続きをすることに。
今まで榮美子さんは支援2だった。上腕骨折になって介護4になってしまった。支援と介護だとケアマネの担当が変わってしまうといわれ、新しい担当を探さないといけにくなった。榮美子さんの住んでいるところは杉並区。私の住んでいるところは中野区と区が違うので、中野と杉並を行ったり来たりす支援をしてもらえるケアマネを探さないといけない。杉並のケアマネに聞くと、かなり難しいといわれた。病院の相談室に行って話をするようにと勧められた。区役所よりもその地域の病院や統括地域センターのほうがよくわかっていると。
お昼を食べたら、病院に相談に行ってみるか。
杉並でお世話になっていた訪問介護の担当の人もデイサービスからも連絡があり、暫く時間がかかるようだったら一度解約をしてほしいといわれ、何がどのようになるのかがわからないし、ご迷惑をかけていてもしょうがないので、また通う様になったら、よろしくお願いします。と話した。
「介護は先が見えない」といわれるが本当にそうだ。このまま横ばいで行くのが、一気に急降下するのか。神様にちょこっと教えてもらえるなら聞いてみたい。

祝賀パレードよりも、週刊誌を読みたいと

パジャマ2枚、着替え用に持参。
テレビでは、祝賀パレードの声援が聞こえてくる。キラキラ光っているティアラや車の様子が別世界の出来事といて放送されている。ここは病室、榮美子さんにパレード綺麗だよ。テレビを見ようよと声をかけると、あとで週刊誌が特集を組むと思うから、週刊誌を買ってきてと話す。まぁ、確かにテレビを見ていても、ベットの上の世界は変わらないからね。
土日はリハビリがないので、自分で3回ベットから起き上がり立ち上がる、横になり休憩。今度は5回ベットから立ち上がる、休憩。を繰り返して自分でリハビリをしているから、元気になるが大丈夫と。
榮美子さんには、「ベットから一人で起きて、トイレに自立していけるようになったら、家に帰ろう」と目標を話している。さすがに9月から3か月近くの病院・ベットの生活が飽きてきて、家に帰りたい一心なんだろう。まだ食事が「5分粥」だから食事が普通に戻らないと難しいかなぁ。
「早くお肉やウナギが食べたいな」とポツリ。内心、肉やウナギを食べていたから胆石がたまったのではないかと、胆のうに2センチの石が残っているので、胆のうを取ってしまうとしばらくは「肉・ビーフシチューやウナギ」は難しいだろうなぁと予想すると、早く退院できるといいね!という言葉が少しむなしく感じる。
デザートにミカンが2粒出るが、手が汚れるのでウェットデッシュがほしいというので、夜、連れにもっていってもらうが、寝ていたようで理解しているかどうかわからないとのこと。一人では、さすがにつぶれてしまうので、快く代わりにお見舞いに行ってくれたことに感謝。感謝。ありがたい。

リハビリがはじまる

リハビリが始まるので、両手で押す手押し車、シルバーカーを持ってくるようにと指示あり。
寒くなったので、羽織るものと肌着がほしいと
持っていくと、濡れたタオルがあり、取り換えてほしいと。髪の毛を洗ってくれたようだ。ここの病院は、毎朝体をふいてくれて気持ちがいい。お風呂にしばらくはいらなくても、暖かい大きめのウェットデッシュで拭いてくれるのでありがたい。おしりもちゃんと洗ってくれるし、病院によってずいぶんシステムが違うものだと感じる。
タオルがないとまずいので、夕方また見舞いに行くと、ベットの上で布団を整えていて、それなりに個々の病院のサイクルを学んで快適に生活しようとい努力が見られ、前向きに頑張っているのがわかり嬉しくなる。
6人部屋なので、シルバカーを置く場所がない感じもするが、自分のでトイレまで歩きたいというので、隣の人には申し訳なかったが、ギュッとベットの横に並べてしまった。

夜眠れない

6人部屋なので、隣の人の寝言がうるさくて眠れないと看護師さんに何度も訴えたそうだ。しかし、しょうがないということで取り合ってもらえなかったと。ここは、個室の料金差額ベッド代を取らないので、自分の希望で移ることができないのだ。
部屋を変えて欲しいと希望しても難しいと言われ、耳栓を買ってきてほしいと依頼があった。ダイソーで耳栓を売っていたのでこれを使ってと渡した、食堂のの自販機にも耳欄が売っていたので、けっこう良くある問題なんだ。どんだけ効果があるのか明日が楽しみだ。

生卵10個

榮美子さんから10時過ぎに電話がありました。
食事が食べられるようになったから、茶わん蒸し3つ、ヨーグルトの大きいの1つ、生卵10個病院に持ってくるようにと、指示があり。
生卵という意味が分からず、
生卵10個????。
生卵10個ってどうやって食べるの?
「暫く食べていなかったから元気になるために、生卵を飲む」
といわれてびっくり仰天。胆石を取りのぞいて消化器系の病気で入院しているのに生卵を食べて元気にならないとといわれると、その生命力にびっくりだ。
昼過ぎにまた電話があり、
やっぱり何もいらないと
さすがに生卵は無理だと思うので、セブンイレブンで「半熟煮卵」を買って用意していたが、主治医の先生に聞かないとまだ無理だろうなぁとも思っていた矢先だった。
病院に行き、どうしていらなくなったのかと聞くと「重湯」「おかゆの手前」「おかゆ」を食べたそうだが、とても美味しくてお腹がいっぱいになったから何もいらないということだった。ホッとしたというか、振り回されたというか、茶わん蒸しやヨーグルトを買わなくてよかったと。
それにしても、元気をつけるために生卵10個という、意欲に脱帽!!!!

9時 病院から緊急の呼び出し

9時に病院から電話があった。
「病院には何時ごろ来れますか?」という話で、
「5分から10分で行けます」と話して電話を切る。
昨日の先生の話では、
「炎症を起こすと2日ぐらいで亡くなる場合が4%の確率で起こります。」という話が脳裏にテロップの様に流れていく。先生曰く「私が今までの経験でいうと大体2.3名でした」とそれに大当たりしたのか。
病院に行きエレベータを待っていると、看護師の人がすでに乗っていて足の悪い老夫婦と一緒に乗る。やたらの遅い上昇を感じながら病室の5階で降りる。昨日説明してくれた看護師さんと廊下ですれ違い、電話で至急来るようにと言われてと話すと、一瞬慌てたように右左をみて病室に案内しようか、どうしようか迷っているようだったが、
「談話室で待っていてください。」といわれ談話室の机の上に置いてあった朝日新聞を座って読みながら待っている。今ここで慌てても私にはどうしようもないが、新聞の文字がなかなか読めず、週刊誌の見出しを追いながら気を紛らわす。
看護師さんが来て
「結論から言うと問題ありませんでした。」といわれホッとした。
緊急の電話の理由は、朝の血液検査でいつ死んでもおかしくない状態、心臓が止まってもおかしくない数値だったので電話しましたと。最初は看護師が採決をして、値が以上だったので私のところに電話と、今度は先生が動脈から採血をして再検査に回し、問題なかったと判明したようだ。
原因は、
左腕の静脈に点滴をしていて、その上の静脈から採血をしたので、点滴の数値が表示されてしまい、ありえない数値が出てしまったそうだ。よかった。しかし、夜中に鼻に入っているチューブを引き抜いてしまったので胆管が正常になっているかがわかりにくいが、今のところ大丈夫だという話だった。説明を聞いているときに榮美子さんから携帯電話に着信があり、「なんだかあわただしくて何が起きているかわからない」という電話だったので、「今病院にいるからあとで行くね。」と電話を切る。
病室に行くと、3日間も何も食べていないので、おなかが減ったという。元気な証拠だよ。食欲があるのは、、、、また、鼻に細いチューブを入れて取らないようにミントの手袋をして寝ていたが、邪魔くさいからと言って自分で夜中に取ってしまったという。昨日あれほど触らないようにと話したのにと説明すると「そんな話聞いてない。今初めて聞いた」と都合の悪い話はいつも「聞いてない」「知らなかった」で終わってしまう。

胆石がごろごろ

中野共立病院から中野総合病院に転院
昨日の夜から、嘔吐して発熱があると共立病院から電話があった。急いで行くと、胆石が胆管に詰まっているという。病院は「脳梗塞」など頭の病気ではないかと気にしていたが、頭は悪くなくて、胆石が原因だと。この病院に入院していなかったらわからなかったので、入院中に発覚した病気でよかったと。共立病院では手術対応ができないので、ほかの病院に転院するというので候補が「中野警察病院」「中野日烏合病院」のどちらかだと。
どちらも中野なので、都合がいい。警察病院は新しくて綺麗なので警察病院にお願いしたが、手術ができるのが11日以降になるという。それまで点滴で何も食べることができないのがかわいそうだが仕方がない。手続きを進めると17日以降でないと手術ができないというので急遽「中野総合病院」になった。介護タクシーで行くようにと先生に言われたが、総合病院の先生が救急車で来るようにといわれ、
「救急車ですか」ということで中の総合病院に行くことになった。
急患なので、そのまま検査して夕方から胃カメラのような内視鏡で手術になった。造影剤を入れて再度確認したところ、胆管の入り口のところがえぐれているように曲がっているので、難しい手術になるという。このまま手術に入るというのでどうなるかというのも分からず、あれよあれよと言う間に手術室に入る。一度事務所に戻り病室にくると先生が、上の前歯が取れてしまったと。すまなそうに説明してくれた。思ったより大きくて最初は一センチぐらいということだったが1.5センチあったという。歯は、もともとこのままでは難しいと言われていたので、「もともとぐらぐらしていたので大丈夫です」と話し、病室に入る。鼻から細い管が付いているので、取らないように手袋をしていた。
夜ツレとお見舞いに行く。意識朦朧としていたが、「鼻のチープは取らないように」と話して帰る。